仮に夫が先に亡くなって、自分の財産を全て妻に残した場合は、婚姻控除と言う特別な規定により、夫の死に際して相続税を支払う必要はありません。これは財産が$5,450,000 ドル(2016年)を超える場合でも同じです。例えば、夫婦が$10,900,000ドルを超える財産を共有している場合に、夫が先に亡くなったとします。夫は共有財産の自己の持ち分である半分に対して$5,450,000ドル(2016年)まで控除を利用できます。生存中の妻に$5,450,000ドル(2016年)の控除額を超える夫の全財産が残される限り、婚姻控除を利用すればまったく相続税は生じません。

ただし、その後生き残った妻が亡くなると今度は相続税が課せられます。妻の遺産が$5,450,000ドル(2016年)を超える場合、相続税を払わなければならないのです。仮に妻の遺産が$10,900,000ドルとすると相続税はおよそ$2,000,000ドルになります。しかし、この例の場合にはきちんとした財産設計を行うことにより、相続税の支払を少なくするか、あるいは相続税を支払わずに済ませることが可能です(財産設計信託に関する記述をお読みください)。また、この婚姻控除は、妻が亡くなった場合にも適用されます。