合有財産(Property in Joint Tenancy)とは何でしょう?これは、単に財産を所有する一つの形です。つまり、生存者権(Right of Survivorship)という財産保有の方法です。例えば、当事者A,B,Cが三人で、ある財産を合有により所有しているとします。すると、仮にAが亡くなった場合、BとCがその財産を所有することになります。そして次に、Bが亡くなるとCはその財産を一人で所有する事になります。最後に生き残った者が、その財産を全て所有するのです。

この財産の合有とういう形態は、不動産、銀行預金、株券や公社債、自動車等を所有するのに用いる事が出来ます。財産の合有は、俗に「貧乏人の」財産設計と呼ばれています。というのは、合有している財産は正式に裁判所の手続きにより検認を受ける必要がないからです。つまり、裁判手続き費用を節約出来るという事です。

但し、ある程度まとまった資産のある方には、財産の合有は適当ではありません。まず、合有にて財産を所有すると税金における利点(Tax Benefit)を大幅に失う事になります。また、財産設計としての遺言や信託をお持ちの場合にはそれを危うくする可能性が生じます。というのは、合有財産は、遺言や信託の対象にならないからです。